姿勢.com

姿勢.com

姿勢が悪いと肋骨が下がる!姿勢と肋骨の深いつながり

約 4 分
姿勢が悪いと肋骨が下がる!姿勢と肋骨の深いつながり

姿勢が悪いと呼吸が浅くなってしまいます。「あれ?最近呼吸が苦しいな、息苦しいな」と感じた時は一度鏡を見てみてください。腰骨あたりまでは綺麗にまっすぐなのに、肩甲骨付近から急に前のめりのような姿勢になっていませんか?それは「巻き肩」の兆候です。巻き肩になると呼吸が浅くなる、息苦しく感じる、大きく息が吸えない、身体が何となく重いといった不定愁訴が出てきます。

「ひょっとして病気なのかも・・・・」と不安に感じる事も出てきますが、それは実は「巻き肩」による胸郭圧迫が原因なのかもしれません。そこで今回は姿勢と肋骨の関係について紹介をしていきます。

姿勢が悪いと肋骨胸郭が下がる

「姿勢が悪くなる」この言葉で連想される姿勢の歪みは脊柱の左右の歪みである「側弯」か前後の歪みである「巻き肩」「猫背」となります。実は側弯であっても巻き肩、猫背であっても姿勢の歪みからの肋骨の圧迫は普通に起こるのです。いずれの場合も「肩甲骨」と「上腕骨」が大きく関わってきます。

側弯の場合は側弯側に身体の重心点が移動してしまう為に、側弯側の肋骨に「上腕骨+肩甲骨+頭部」の重量が圧し掛かってきます。その結果、胸郭部が押し下げられて場合によっては胸郭出口症候群や小胸筋症候群、斜角筋症候群や頚肩腕症候群といった狭窄が原因で起こる症状が出てきたりします。

巻き肩や猫背の場合は重心点が前方にズレてしまう為に、左右の肩甲上腕関節が同時に胸郭全体を前下方に向かって押し込んでいきます。上から覆いかぶさってくるような形です。それに連動して頭部も前下方へと重心点がずれる為に肋骨含めた胸郭への上からの圧が更に増えます。その結果起こるのが「呼吸器系の問題」という訳です。

胸郭が下がると呼吸が浅くなる

肩甲上腕関節、頭部の重みを上から受け続ける胸郭は「広がる」という本来の役割を果たせなくなります。胸郭は本来肺に空気を入れる為の除圧と加圧を担当するとても重要な筋骨格系なのです。広がる事が出来ない限り、胸腔の除圧は機能低下を起こしますので、空気をしっかり吸い込むことができなくなります。肋骨の間にある肋間筋がどれだけ頑張って収縮をしても肩甲骨と上腕骨が邪魔をしている為に肋骨が引き上がらないのです。

これが肋骨が下がる事によって起こる障害です。

姿勢を改善して呼吸を取り戻そう

肋骨が下がる事で人間の呼吸機能は著しく低下します。では呼吸を取り戻す為にはどうすれば良いのか?答えはとても簡単で「胸骨・肋骨に圧し掛かっている圧を解放すれば良い」だけです。その為に必要なのが「姿勢の改善」という訳です。本来の重心点を取り戻す事で肩甲上腕関節は正常な位置に戻りそれに付随して頭部の重心点も正常に戻ります。そうなれば胸郭は解放されるので呼吸の際に十分拡張も収縮も可能になるのです。

息を吸うという行為は余り深く理解をされていませんが、あれは鼻や口で吸いこんでいるのではなく、胸腔と腹腔の共同作業による「圧の調整」によって空気が勝手に入り込んだり吐き出されたりしているだけなのです。呼吸にとって何より大切なのは「圧を作り出す筋骨格系」を自由にさせてあげる事なのです。.

1日1度は背伸びをしよう

肋骨を圧迫するような姿勢の歪みはデスクワークや授業を受け続ける事によって起こります。長時間の同一姿勢も問題となりますが、何より問題なのは1日の間に一度もリセットをされない事です。私達の身体は本来「元の状態に戻る力」を生まれつき備えています。ホメオスタシスと呼ばれる恒常性維持機能です。

このホメオスタシス機能が機能不全を起こすくらいに私達は身体を「使いっぱなし」にしています。「ケア」が全く足りていないのです。現代社会は多少の無理は避けて通れません。ですが1日の間に1度でも良いので前のめりの重心に疲れている身体を逆方向に伸ばしてあげるような「ケア」の時間を組み込んであげましょう。

それだけの行為であっても毎日の習慣にしておけば身体はしっかり応えてくれます。