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お腹が出ている人は注意!その姿勢は腰痛予備軍の「でっちり」かも

約 4 分
お腹が出ている人は注意!その姿勢は腰痛予備軍の「でっちり」かも

中年の男女に多い「お腹が出ている姿勢」ですが、これは立派な腰痛予備軍です。ひょっとすると既に腰痛を抱えている方も多いかもしれません。俗にいう「でっちり」というスタイルですが「反り腰」とは少し違います。反り腰の場合はスタイルを意識し過ぎるがゆえに起こる現象で「でっちり」は腹圧が抜ける事によって起こる自然現象です。

「でっちり」は身体の状態から導かれる現象であり「反り腰」は意図的に意識する事で導かれる現象だと考えればOKです。そこで今回は「お腹の出ている人=でっちり」の関係について紹介します。

「でっちり」の原因は腹圧不足

でっちりを引き起こす原因は「腹圧不足」です。つまり腹筋の力が綺麗に抜けてしまった時にでっちりは起こります。でっちりに悩む人に腹筋の筋力検査を行ってみましょう。大体が以下の様な結果になるはずです。

・腹直筋[△]:何とか力が入る程度
・内腹斜筋[×]:力が入らない
・外腹斜筋[×]:力が入らない
・腹横筋[×]:呼吸を深くできないので入らない

でっちりの原因は背筋群の過剰な緊張では無く腹筋群の過剰な弛緩状態にあるという事です。でっちりは「腹圧不足」である。これだけはしっかり頭に置いておいてください。

お腹が出ている=肥満体系=腹圧が抜ける

お腹が出ている人は基本的に肥満体系です。内臓脂肪がついているならお腹は目立ちませんが、お腹が出ているという事は皮下脂肪がしっかりついている事です。その皮下脂肪が「重り」となってお腹の重心を前にずらしていきます。正確には前方下方、斜め45度の方向に「身体を引っ張る」形で重心位置をずらしていくのです。

この重心の変化によって身体は前方に倒れこまない様に反射を起こします。

・お腹の皮下脂肪が身体を前方下方へと引っ張る
・重心移動を避ける為にお腹を反らす形で身体が対応する
・腹筋群が伸展状態に入る事でストレッチがかかり弛緩していく
・腹圧が抜けてしまい更に腰が反ってしまい「でっちり」体系へ
・お腹が出た姿勢が完成する
・不自然な姿勢により徐々に腰に負担がかかり腰痛が起こる

この様な連鎖反応が起こり、結果的に身体には常に負担が掛かる状態になってしまうのです。お腹が出ているという事は最終的には腹圧を抜いてしまい、腰痛や場合によっては肩こりを引き起こしてしまうのだと覚えておきましょう。

「でっちり」は不定愁訴の温床となる

「お腹が出ている=皮下脂肪が多い肥満体系」がでっちりを作り出し、更にはでっちりが腰痛や肩こりを引き起こすという流れは前項で説明した通りです。お腹が出ているのは「スタイル」だけに限らない「健康上の問題」にも深くかかわる姿勢だという事だけは理解しておきましょう。

ちなみに「でっちり」は腰痛を引き起こす要因となりますが、それだけに限りません。身体の他の部位にも様々な影響を及ぼします。特にでっちりによって骨盤が前方変位をすることが多く、その場合は股関節を含めた下肢に影響が及びます。

・股関節が重心位置の調整の為に軽い屈曲状態に入る
・股関節の屈曲に伴い膝関節が軽い屈曲状態に入る
・膝関節の屈曲に伴い、足関節が軽い背屈状態に入る

下肢が日常から少し離れた状態になるのです。これは短期間であれば身体の代償作用で済みますが、長期化した場合は「変形性股関節症」「変形性膝関節症」といった不可逆的な疾患を引き起こす要因となりますので特に注意が必要です。

「でっちり」は放置していて良い事は何もありません。そして原因は主に「肥満体系」です。つまり解決策は日常生活の中にあります。若いからと油断をせず、今まで何もなかったから大丈夫と油断せずに適正体重を維持し、適度に身体を使ってあげるようにしてあげましょう。