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姿勢矯正グッズは力強い味方!でも頼るのは危険

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姿勢矯正グッズは力強い味方!でも頼るのは危険

巷では姿勢矯正グッズが健康器具として大流行しています。「履いているだけで姿勢矯正ができるサンダル」「座っているだけで姿勢矯正ができる座布団・クッション」「身に着けているだけで姿勢矯正されるコルセット・バンド」など。どれもとても心強い時短道具に映ると思います。

ですが、どの道具も「それだけで姿勢矯正ができる」程便利なものなのでしょうか。今回は様々な姿勢矯正グッズについてその機能と効果について「人間の身体を通して」考察していきます。

今のブームは「時短できる姿勢矯正グッズ」

今、健康器具の中でブームとなっている姿勢矯正グッズは「時短」が主なテーマとなっています。運動や姿勢改善の最大のネックは「時間を取られる」という事です。取り組むだけ自分の自由になる時間を投資する事になります。それが現代人には辛いのです。

やりたい事が沢山あるけど時間が全く足りていない。でも姿勢は気になるから姿勢矯正もしたい。でもそれだけの為に時間を使うのは勿体ない。そうした「現代人の我儘」に応えてくれる道具として今の姿勢矯正グッズは登場したと言えるでしょう。正に現代の姿勢矯正業界の寵児です。

姿勢矯正道具1:骨盤・腰椎ベルト(コルセット含む)

昔からある姿勢矯正グッズです。元々は中世の女性が腰の括れを作る為に使っていた矯正具ですが、本質的には今も余り変わらず医療用として活用されています。昔は単純にコルセットとしての利用でしたが、今は骨盤専用の骨盤ベルト、腰椎と骨盤を同時に固定する新型のコルセット、中には磁器を出して筋肉を弛緩させるコルセットやベルトまで登場しています。

姿勢矯正具としては「腰椎前弯の確保」「腹圧の確保」「骨盤の位置を正常化」といった目的で使用されています。強力なベルトで姿勢矯正をかけるので効果は高いのですが、ベルトの張力ありきの矯正となる為、長期の装着になると筋力が低下していきます。ですので治療目的というより一時的な姿勢矯正目的と言った使い方が良いでしょう。

姿勢矯正道具2:肩甲骨ベルト

最近増えてきたタイプの姿勢矯正具です。肩甲骨を強力なベルトで開き「肩甲骨はがし」を強制的に起こします。猫背の場合には脊柱の問題が関わってくるので効果は薄いですが、巻き肩などの脊柱より肩甲上腕関節や周辺の筋肉に問題がある場合にはこの肩甲骨ベルトは大活躍をしてくれます。巻き肩防止ベルトと呼んでも良いくらいです。

ただし、こちらも強力なベルトを使っている為に、装着し続けていると肩周辺の筋肉が低下していきます。特に広背筋や脊柱起立筋等のベルトが代償してしまう部分の筋肉の低下が著しいです。

姿勢矯正道具3:姿勢矯正サンダル

「履いているだけで姿勢矯正」というキャッチコピーで登場したサンダル等の履物系統です。足首の運動をコントロールする事で姿勢矯正を図ろうというグッズなのですが、基本的にはフィットネスシューズと同系統のものと考えてください。足関節を少し不安定にする事によって常に運動させる状態を作り出し、足元の運動を通して上半身のバランス調整の運動を喚起します。

履くバランスボールと考えるとわかりやすいです。

道具は頼りになるが依存すると逆効果

以上、姿勢矯正グッズについて紹介をしましたが、いずれの道具もとても効果的な優れた姿勢矯正具であることは確かです。ですが、日常生活における姿勢矯正具としては可能性とリスクのいずれも含んだものと言えるでしょう。人間の身体は使えば使うほどに育っていきます。ですが一方で使わない筋肉は容赦なくリストラされていきます。

姿勢矯正グッズの多くは人間の筋肉が本来担うべき機能をかなりの割合で代償するものです。その強い代償力でもって姿勢を強制的に矯正していきます。一時的なものなら良いのですが、それを毎日数時間つけっぱなしにするとなると「つけている限りは姿勢が綺麗」で「外した途端により酷い姿勢」に変わる本末転倒な状況が生まれるでしょう。使い方をしっかり見極めて選ぶことが必要です。