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姿勢改善を図るには膝からが最適

約 3 分
姿勢改善を図るには膝からが最適

「姿勢の改善をする」このテーマを持った時、多くの人が取り組むのは「S字カーブの改善」です。つまり姿勢問題を「脊椎だけの問題」として受け止めているという事です。これが間違った姿勢改善の第一歩となります。人間の姿勢は脊椎のS字カーブだけで成り立っている訳ではありません。上腕肩甲関節の位置であったり股関節、膝関節の位置であったり開き具合であったりと身体全体で姿勢を作る張力を起こしています。

ですので姿勢は「背中を伸ばす」「腰を反る」といった取り組みだけでは改善しないのです。若い世代の「反り腰」を生み出しているのは正にこうした「S字カーブ信仰」と言えるでしょう

そこで今回は姿勢改善を図る為の新しい視点を1つ紹介します。今回のテーマは「膝」です。

姿勢改善は脊椎から入ると挫折する

多くの人が「S字カーブ」の改善から取り組む姿勢改善ですが、それは人間の構造から考えるととても不自然な取り組みとなります。姿勢の歪みが気になる人の殆どは「膝が伸びていない」状態にあるからです。膝が伸びていない状態で背中を伸ばそうとすると腰が固定された状態で胸椎で伸ばそうと身体は頑張ります。

これは腰痛や背部痛の原因となる事が多い「無理な脊柱伸展」の動きです。膝が伸びていないという事は大腰筋が収縮をしているという事なので脊柱は過剰前弯の形になっているのです。だから背中を伸ばそうとする前に背中が伸びる事ができる様に土台を整えてあげる事が大切になります。つまり「順番」が違うのです。

大腰筋を緩めて膝を伸ばせる環境を作ろう

姿勢改善の第一歩は「大腰筋の弛緩」にあります。膝関節の屈曲、股関節の屈曲、そして腰椎の過剰前弯。それらは全て大腰筋というたった一つの筋肉が起こした拘縮の連鎖です。姿勢改善にはまず大腰筋の弛緩に取り組む。これだけは絶対に忘れないようにしてください。

大腰筋を緩める方法は何でも構いません。一番簡単なのは大腰筋ストレッチです。アキレス腱を伸ばす姿勢を取り、アキレス腱を伸ばすのではなく前側の足の膝を曲げて前方へ倒れこむように重心移動をして下さい。後方の足の付け根がどんどんストレッチされていきます。それが大腰筋がストレッチされている証です。

ストレッチの基本は90秒の継続

大腰筋ストレッチの基本は90秒間の継続と考えてください。筋肉が弛緩するには90秒間が肝となります。これ以下の時間のストレッチだと筋肉の長さを感知する受容器である筋紡錘が担当する「伸展反射」による収縮までしか起こりません。それでは弛緩にならないのです。

大切なのはその先です。伸展反射によって収縮する筋肉を監視している腱の器官「ゴルジ器官」による弛緩命令を出させる必要があります。そこまでいって初めて対象筋の弛緩が完了するのですが、それには90秒という時間が必要なのです。

大腰筋が緩むと膝もS字も変わる

大腰筋が無事に弛緩すると膝がまっすぐ伸びる事ができるようになります。そして股関節の屈曲も解放されます。更には大腰筋による腰椎の引き込みが無くなりますので腰椎の過剰前弯も改善されます。つまりS字カーブを直接触らなくても外からS字カーブの改善が可能なのです。

大腰筋による過剰な張力が無くなった時点で初めてS字カーブを対象とした姿勢改善に取り組む事ができます。これが本来の自然な形の姿勢改善なのです。姿勢改善は慌てず急がず確実に取り組んでいきましょう。